新型コロナウィルス感染拡大に伴う株価下落に対する弊社の見解

2020年2月28日

絆アセットマネジメント 代表取締役 小沼正則

◇世界的な株安の連鎖
新型コロナウィルスの感染拡大に対する懸念から、週明け2月25日以降の世界の株式市場は大きく下落しました。とりわけ、コロナウィルス拡大でも史上最高値を更新していた米国市場において、米厚生長官が同国での感染拡大への懸念も表明してからは、世界株安は加速度を増し、NYダウも2月12日2万9568ドルから27日には2万5752ドルと、10%を超える下げとなりました。一方、クラリダ米FRB副議長が、同ウィルスによる景気見通しの変更の判断は時期尚早と発言するなど、この問題がどの程度経済に悪影響を及ぼすのか、誰も予想しえないというのが正直なところだと思います。
世界各国は金融緩和、財政出動模索など、政策の総動員を図っており、悲観一色に染まるのは得策ではありません。市場の見立て通り、4-6期頃から新型肺炎の感染拡大が収束に向かい、主要国の経済活動が正常化に向かうことに期待しております。
企業の本質的な価値は今般予想される短期的な売上減、利益減で決定されるわけではありません。下げ相場になると、投資家は株式の下げをヘッジするために、ロス・カット(損失覚悟で株を売る)や、ヘッジ目的で先物を売るなど、恐怖と受給がマーケットを支配します。しかし長期的な企業の本質的な価値に変わりがないとすれば、ここは冷静な対応が求められるところです。

◇今出来ることは何か?
リーマン・ショックで株価が下落した時にも同じことを書かせていただきましたが、この局面で私たちに何ができるのか?最も賢明な投資手法は何か?ここでは私が述べるより、運用の世界では「聖書」のような著作である、「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール)から知恵を借りたいと思います。

 「市場が急落し、その後すぐに回復が見込めないような場合は、結果的にその時が絶好の買い場ということが多い。期待と欲が相乗効果で膨れ上がってバブルを生むのと同じように、悲観と落胆が折り重なって、市場のパニックを引き落とすことも多い。大々的なパニックは最も華々しいブームと同じように、理由が何もないことが多い。いかに先行きの見通しが暗いとしても、物事は徐々に快方に向かっていることが多いのである。株式市場を全体として見ると、常にニュートンの法則とは逆の方向に動いている。つまりいったん下がったものは、必ずまた上がるのである」(同著作より)

ここで私たちが出来ること①
将来を悲観して慌てて売却するのではなく、耐えること。できるなら、追加の資金を投入すること。マーケット急落時に資金を追加することで買いコストを低くすることは、長期投資において重要な武器となります。

「ドル・コスト平均法(定時定額投資、毎月購入するやり方)が成功するかどうかの鍵は、市場全体が弱気になっている時にもあなたが平常心を持ち、勇気を奮って等額の追加投資を続けられるかどうかにある。皆と同様に、いくらあなたが一時的に悲観的になろうが、金融情勢や世界情勢がいかにみじめであろうが、ひとたび始めたこの投資戦略をやめてはいけない。やめたが最後、もはや市場が急降下した時に、少なくてもいくらかは超安値で追加の投資ができるという保証を得ることができなくなってしまう。もしも、市場が20%から25%も下がったような時にいくらか追加投資していれば、ドル・コスト平均法はますます有利になる」(同著作より)

ここで私たちが出来ること②
定時・定額投資を続けられている方は、このやり方を持続すること。また、まとまったお金を追加するのが怖い場合は、その資金を10回程度に分けて時間分散を図ることが重要だと思います。

◇最後に・・・
07~09年、リーマン時のNYダウのグラフをご覧ください。あの100年に一度といわれた金融危機でさえ、世界的な経済の拡大の中で、一時的な挫折に過ぎなかったのです。デジタル・AIに代表される第四次産業革命が進展する中、間違いなく世界経済は中期長期的に拡大していきます。やがて病魔が封印されることを信じましょう。早晩、株価が再生することを信じたいと思います。

 


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 登録番号関東財務局長(金仲)第280号

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