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絆アセットマネジメント株式会社 代表取締役 小沼 正則
随分前のことですが、「ミスター円」などと持てはやされていた元大蔵省財務官の榊原英資氏が、ある TV 番組で「米国景気は減速するから、ドル資産(米国株や米国債券)を手放した方がいい」という主旨の発言をしました。私は“こんな影響力のある方が、よくもまあ、こんな無責任な発言をするものだ”と思いましたが、この発言から舌の根の乾かぬうちに、同番組内で「先の米国雇用統計の数字を見れば米国の景気は強く、世界(米国)の株高は続く可能性が高い」と言ってのけたのです。ひと月前に「売れ」といったものを、今度は「買え」という。手数料が欲しい証券会社の営業マンならいざ知らず、立場のある人間が、このようなコメントを出しているような状況では、誰もが資産運用から遠ざかってしまいます。
米国の代表的な指数である S&P500 種ですが、1991 年から 2020 年 11 月末までに、375 ポイントから 3631 ポイントと、約 10 倍まで上昇しました。これは複利ベースに計算すると約8%の利回りがあったことを意味します。途中、IT バブルの崩壊、リーマンショック、コロナ禍などの影響もあり、必ず 8%の利回りを保証するというものではありませんが、結果的にそうだったと言えるでしょう。米国と日本の消費(GDP に大きく影響を及ぼす)の差は、運用している米国とそうでない日本の差も大きいと考えられます。
弊社は主に資産運用・管理のアドバイス業務を行っていますが、資産運用の話をすると、「金儲けですか、あまり興味がありません」などと言われることがあります。確かに資産運用、とりわけ株式投資から得られた収益は、「あぶく銭」のようなイメージが今なお残り、その役割が正当に評価されないことが多いようです。しかし本来、投資とは国家と個人、企業と個人といったように、社会と人を結びつける金銭的な行為であったはずです。また投資を通じ社会が発展してきたことは、誰も否めない事実なのではないでしょうか。「投資とは、社会との絆を深める行為である」という確信が私にはあり、その確信が「絆アセットマネジメント」という商号になりました。
私たちが提唱する賢明な資産運用というのは、リスクを分散し、長期で構えるという意味で、「売ったり、買ったりを繰り返すこと」の対極にあります。“無用な売買を繰り返すのではなく、10 年単位で戦略的な資産運用を心がける”、これこそが資産運用の王道といえるでしょう。
コロナ禍によって、今なお厳しい状況が続いていますが、絆アセットマネジメント株式会社は、「お客様の豊かな未来」のために挑戦を続けます。これからも何卒、よろしくお願いいたします。