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――昨年、栃木県倫理法人会の会長、並びに宇都宮北ロータリークラブの会長に就任されました。
できれば両方同時は避けたかったのですが、何の因果かこのような恰好となりました。お互い、会の目的は違うものの、日本をそして世界をよくしようとしている団体です。さすがに行事が多く、忙しい毎日ですが、充実感をもって会長職を務めさせていただいているところです。ここ20年のグローバル化の進展の中で、とりわけ日本では地域経済、中小企業の地盤沈下が深刻になりました。しかし、いつまでも低賃金や補助金に支えされているようでは、中業企業の未来はありません。明るく、仲良く、元気に働く職場作りを通じ、活気ある栃木県、宇都宮市を作り上げたいと思います。働いている人が元気でなければ、地域活性化もできませんよ。その意味で社長の責任は重大だと思います。
いろいろ困難もありますが、会の活動を通じて人が成長していく様を見ると、とてもやりがいを感じます。倫理法人会でも「あ、この人は一皮むけたな」と思う時があって、そういう場面に会えると喜びを感じます。
―このコロナ禍で思うように活動できない歯がゆさもあると思いますが?
確かに密を避けて、オンラインで仕事や会合を行うことが定着しつつありますが、人間本来の結びつきを考えると、これで本当にいいのか疑問も湧きます。先日、富国生命の米山好映社長のインタビューが新聞に出ていましたが、そこで彼はコロナ後も生保の営業は対面に拘るとおっしゃっています。「人間のコミュニケーションの一番基本的なところが対面だ」、というのです。人間が人間であるため、本当の信頼関係を結ぶのにリアルな対面は必要だということですね。一橋大学の野中郁次郎教授も、イノベーションを成し遂げるには互いの共感が欠かせないと言われています。困難な時期を生きる私たちですが、なんとか活路を見いだしたいですね。
―本業の方ですが、今後の展望をお聞かせください。
創業から10年経ちました。お陰様で現在お客様からの預かり金融資産は50億円を超え、県内ではトップの業績を誇っていますが、全国的に見たらまだまだです。東京や大阪の会社に比べると取扱い資産額は見劣りします。ですので、今後は大阪にあるオフィスをてこ入れし、東京にも事務所を構えようと思っています。県内では大田原に事務所がありますが、県南地方も視野に入れており、小山市か栃木市内に拠点を作ることも考えております。これまで証券に偏っていたところを是正し、生命保険、損害保険の扱い業務体制も整えたので、総合金融アドバイザーとしてさらに業容を拡大していくつもりです。
経営者としてお勧めの本はありますか?趣味についてもお聞かせください。
倫理運動の創始者である丸山敏雄、陽明学者で思想家の安岡正篤、教育者の森信三、哲学者の中村天風、彼らの著作は私が生きる上での指針となりましたね。この他にモチベーションアップの本、企業経営に役立つ本など、新聞などで書評などを見て読みますね。
映画はよく見ます。コロナ前は土日に妻を誘って行っていました。コロナで自粛中は、外ならいいだろうと日光、那須、塩原の自然とか、今まで行っていなかった栃木県内の寺院などのスポットを巡りました。栃木には本当に素晴らしいところがありますね。再認識しました。
―最後に健康で気をつけていることがありましたら、お教えください。
中性脂肪、悪玉コレステロールなど、ちょっと数値が危険水域に入りそうなものがあるので、体調管理はしています。コロナ以前はジムに週2回通っていました。身体を動かすこと、歩くことを意識して生活しています。ゴルフも100切りができて、ようやくその面白さに目覚めたところです。食事も腹八分目に抑えていますが、会長職についたせいで、宴席の機会が増えて、それだけが注意ですね。