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お金についてのコラム

渋沢栄一の夢見た「道徳経済合一」社会の実現に向けて!

絆アセットマネジメント株式会社15周年記念特集(下野新聞 掲載)

顧客の利益を代弁する「専門家集団」として資産運用や保険設計を担い、夢の実現に向けた客観的・中立的なファイナンシャル・サービスを提供する「絆アセットマネジメント株式会社」(小沼正則代表)が、本日、創立15周年を迎える。「お客様の豊かな未来のために」の理念のもと、金融市場の最前線でトップランナーとして歩んできた小沼代表が記念対談に招いたのは、渋沢栄一の玄孫にあたるコモンズ投信株式会社取締役会長の渋澤健氏。小沼代表が「他にはない哲学と理念、システムに共感した」と話すコモンズ投信の魅力と、これからの資産運用について意見交換が行われた。          (企画・制作/下野新聞社営業局)

コモンズ投信㈱取締役会長渋澤健氏(シブサワケン)コモンズ投信㈱取締役会長
渋澤 健 氏 シブサワ ケン
1961年神奈川県逗子市生まれ。
複数の外資系金融機関及びヘッジファンドでマーケット業務に携わり、2001年にシブサワ・アンドカンパニー㈱を創業、代表取締役に就任。2007年コモンズ㈱(現コモンズ投信㈱)を創業し、2008年会長就任。経済同友会幹事及びアフリカ開発支援戦略PT副委員長、UNDP(国連開発計画)SDG Impact Steering Group委員、東京大学総長室アドバイザー、成蹊大学客員教授等を務める。
著書に「渋沢栄一100の訓言」、「SDGs投資」、「渋沢栄一の折れない心をつくる33の教え」、「超約版 論語と算盤」他。

 

一滴の雫が、やがて大河に

小沼代表(以下、小沼) 栃木県で最初の法人金融仲介業として認可を受けた当社も、お陰様で15周年を迎えます。渋澤会長との出会いは10年ほど前になります。「みんなが繁栄してこそ永続的な利益が生まれる」という考え方に共感し、金融業界に同じ志を持つ同志がいたと、すぐに直接連絡したことを覚えています。
渋澤会長(以下、渋澤) ありがとうございます。
小沼 渋沢栄一翁が第一国立銀行を立ち上げる際、一人ひとりが持っている小さなお金をそれぞれが使うだけでは産業育成の力にはならないが、その一滴一滴の雫が銀行に集まることによって大河となり、日本の国を強くすることもできるという理念をお持ちだったと聞いたことがあります。渋沢会長がコモンズ投信を立ち上げるときも、同じようなポリシーをお持ちだったそうですね。
渋澤 意識していたわけではありませんが、結果的にそうだったんですね。渋沢栄一は、日本初の銀行である第一国立銀行を創立した際の株主募集布告で「銀行は大きな河のようなものだ。銀行に集まってこない金は、溝に溜まっている水やポタポタ垂れている滴と変わりない。折角人を利し国を富ませる能力があっても、その効果はあらわれない」との言葉で、銀行について説明しました。それはまさに投資信託だと、私は後から気づきました。実は、コモンズ投信の立ち上げはもっと身近なところから、自分の子どもの将来を応援する資金を作りたいという思いから始まっています。2000年当時、日本には長期的な目線を持ったファンドがないという課題がありました。そこで考えたのが、個人の資金を集めて長期的な運用を行うファンドの創設でした。組織では難しくても、個人が積み立てた小さなお金を日本全国から集めて、子どもの将来とか豊かな未来のために運用する形の投資に共感してくれる人がいるのではないかと。積み立てを一滴の雫と捉えれば、確かに渋沢の言葉と同じだということを友人から指摘されて気づきました。

 

優れた成果を残すコモンズ投信

小沼 コモンズ30ファンドの立ち上げを知ったときは、心底驚きました。30年目線、30銘柄、それは無理なんじゃないかと。さらに信託報酬の一部を社会貢献事業に寄付されています。日本では他にないスタイルの投資信託だと感じました。コモンズ30ファンドの運用成績は非常に優れていますね。(※グラフ参照)
渋澤 他でやってないことをやりたいという思いはありました。長期投資という言葉は共通言語にはなっていなくて、人によって10年かもしれないし、30年かもしれません。でも、30年なら誰もが「長期だよね」と思える期間です。長期と言っても、自分の子や孫の将来と捉えれば、それほど遠い先の話ではなく、身近な投信として検討していただけるのではないかと考え、30年目線という言葉を使っています。
小沼 30銘柄を絞るのも難しいのでは。
渋澤 パフォーマンスを上げるには、ある程度の集中したコミットメントが必要です。私たちは、「対話」という言葉をキーワードとして会社を評価しています。コモンズ30ファンドの場合の評価基準はレイヤー(断層的)構造になっていて、まずその会社の収益を見ます。これは数値化できる「見える価値」です。その下のレイヤーに「競争力」「競争力を発揮するための経営力」「経営力を発揮するためのインナーコミュニケーションを含む対話力」があり、最後のレイヤーに「すべてを支える企業文化」があります。これは決して数値化することができない企業の非財務的な価値ですが、長期投資にふさわしい会社かどうかの判断には、この「見えない価値」の判断が重要です。コモンズでは、投資委員会で議論をするというかなりアナログな方法で、30銘柄を厳選しています。

 

まず「始めること」が大切

小沼 2019年夏に金融庁が報告書を公表し世間を賑わせた「老後資金2000万円問題」をきっかけに、若い世代に投資に関心を持つ方が増加しています。渋澤会長は、これからの投資についてどうお考えですか。
渋澤 今は、時代の節目に立っていると思います。国民皆保険制度や年金制度が整備された昭和の時代は、人口構造がピラミッド型で、平均寿命は65歳くらいでした。その頃と今は明らかに社会構造が変わっているのに、社会制度はほぼ同じ形で継続している。ここに大きな課題があります。
小沼 令和の時代の今、新たな時代への対応が求められています。
渋澤 社会制度のすべてがなくなるわけではありませんが、このままでは国の借金は増えるばかりで、若い世代の将来は見えにくくなっていくばかりです。だから、自分自身と家族の未来のための「年金サプリ」みたいなものが必要だと思います。サプリメントとして毎月、少額でも積み立てていって、余裕ができたら金額を増やしていけば安心です。まず始めることが大切です。いつかお金に余裕ができたら、と言っているだけでは、いつまでもスタートすることができません。
小沼 今は以前よりも投資のハードルが下がっていて、数十年前のように株を買うのに何百万もの資金が必要ということはなくなりました。投機的に投資を捉えるのではなく、豊かな未来のための長期の積立という考え方で、資産運用ができる人が増えると良いと思います。自分が持つ一滴の雫のお金が、世界中の収益チャンスがあるビジネスや産業発展に役立つと考えて、ぜひ始めてほしいですね。
渋澤 流通の世界では百貨店や大型スーパーにすべてが揃っていて、一方でこだわりの厳選した商品を提供するブティックもたくさん存在しています。金融業界にも、こだわりと自分たちのポリシーを持って商品アドバイスができるIFA(Independent Financial Adviser)が増えています。お客様と同じ目線で共に資産運用を考え、アドバイスをしたりサービスを提供できる環境になったのは喜ばしいことです。
小沼 私は現在、栃木県倫理法人会の会長を務めていますが、渋沢栄一翁の「道徳経済合一説」には大変に刺激を受けました。
投資を通じ、豊かな社会を築いていきたいと思います。本日はありがとうございました。

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