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メガバンク3社の株価が好調です。長期金利が上昇傾向にあるため、銀行の収益改善への期待が高まっていることが大きな要因で、このところ売買代金も増えています。アベノミクスによる株価上昇のなか、銀行株は最も出遅れていましたが、ここへきて挽回しつつあります。
3メガバンクに共通した特徴は、海外での資源開発、インフラなどの大型融資(プロジェクトファイナンス)が増加していること。昨年、3メガバンクが主幹事として組成した案件は313億ドル(約3兆7000億円、前年比19%増)と過去最大で、合計での世界シェアは14%を超えています。
三菱UFJはトルコの製油所建設事業などのほか、世界銀行による途上国向けのインフラファンドにも参加。三井住友はシンガポールのリゾート事業やチリでの地下鉄事業、みずほはインドネシアでの水力発電事業、ヨルダンのメガソーラー事業などに参画しています。英高速鉄道事業のように、3メガバンクがそろい踏みとなった例もあります。
もちろん海外事業は増えたとはいえ、銀行株は典型的な内需株であり、このところの上昇は内需拡大への期待が背景にあるようにも思えます。期末を控え、配当取りの動きも株価を支えているのかも知れません。日本株がマクロ的な成長を果たし、長期的な上昇となれるかどうかは、案外銀行株の帰趨にかかっているのかも知れません。新年度以降の銀行株の動きに注目してみたいものです。
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